幻の作品『ガラージュ』が当時の監督に手によって完全リマスター化したスマホゲーム!
「ガラージュ 完全版 for Mobile」は、精神治療装置『ガラージュ』にかけられた主人公は奇怪な世界に放り込まれ、そこからの脱出を目指す脱出ADVです。iOSが2021/12/10、Android版が2021/12/16に正式リリースしました。PCゲーム『ガラージュ』は、1999年にキノトロープ社で開発され、東芝EMIより販売されたのですが、東芝EMIの事業撤退により、幻のゲームとなってしまった同作をゲームの監督 作場 知生 氏が、開発元であるキノトロープ社より再販の許可を得て、クラウドファンディングプロジェクトを立ち上げ、目標額を達成したことにより、当時の監督に手によって完全リマスター化されて登場します。
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手の届かない『ガラージュ』が完全リマスター化されて登場したゲームアプリ!
「ガラージュ:完全版 for Mobile」は、精神治療装置『ガラージュ』にかけられた主人公は奇怪な世界に放り込まれ、そこからの脱出を目指す脱出系スマホゲームです。
プレイヤーは、精神治療装置“ガラージュ”にかけられた被験者となって自らの精神世界に入るのですが、そこで主人公は、生体機械として異形の姿になってしまっているので、精神世界からの脱出を目指していきます。
基本システムは、謎解きを主体とした探索系ADVですが、身体改造によるプレイヤーの成長要素や、奥の深い釣りシステムなどもあり、RPG的な要素も多分に含まれています。
2022/07/08よりPC Steam版の正式サービスが開始されました。
※スマホ有料ダウンロード制 610円(税込)/PC Steam版 ¥ 2,400
※Google play/App Storeでダウンロード可能
※PC Steam版のプレイには、プレイプラットフォームアカウントが必要になります
※プレイは、自己責任となるので、個人情報の取扱、利用規約、注意事項などをよくご確認ください
シナリオは、世界を脱出する意味と世界に留まることの意味の両義性を問う作りになっています。
『ガラージュ』は、緻密な世界観設定もその特長の一つなので、エネルギー循環、生態系、世界の成り立ち、それらが緊密に絡み合い、ゲームシステムにも反映されることで、濃密な異世界の手触りを実現しています。
ホラーゲームや鬱ゲームではないにも関わらず、全編に漂う独自の違和感や不安感はこれらの設定とシステムが生み出すものです。
PCゲーム『ガラージュ』は、1999年にキノトロープ社で開発され、東芝EMIより販売されたのですが、東芝EMIの事業撤退により、幻のゲームとなってしまった同作をゲームの監督 作場 知生 氏が、開発元であるキノトロープ社より再販の許可を得て、 スマホアプリとして制作するため、国内最大のクラウドファンディングサイト『CAMPFIRE』でプロジェクトを立ち上げました。
『ガラージュ』は、発売から21年、その販売本数の少なさと唯一無二の世界観から中古市場ゲーム価格の高騰が過熱し、プレイを熱望するプレイヤーが居るにもかかわらず、手の届かないものとなってしまったため、プロジェクトを立ち上げたという経緯が綴られています。
その特異な世界観から3大歪みゲー、3大奇ゲーの一つと呼ばれたりしています。
無事、目標額を達成したことにより、オリジナルの世界観、シナリオを踏襲しつつ、20年前には実現できなかったグラフィッククオリティ、ゲームバランス、より深いシナリオを実装するなど、当時の監督に手によって完全リマスター化されて登場します。
ほぼ全ての画像のレタッチや加筆修正、AIフレーム補間による動画の修正、UI(ユーザーインターフェイス)やゲームバランスの改良、そして新たなチャプターやサブクエスト、マルチエンディングも用意されています。
世界観
「ガラージュ」この奇妙な装置は被験者の深層意識に働きかけ奇怪な暗闇の世界を作り出すのだと言われている。
主人公が放り込まれたのは、崩れそうな木造建築物と 錆びた金属とあらゆる場所が汚水で満たされた閉ざされた空間であった。
そして自分自身の体も機械とも生物ともつかないものに変わり果てているのを発見する。
複雑な構造の迷路のようなこの世界を主人公は彷徨う。
この世界の出口を求めて―。配信元サイトより
シナリオに関しては修正も多岐にわたっているとのことですが、主な変更は加筆になっているとのことで、加筆分を加えたテキスト量はオリジナル版のおよそ1.5倍!
オリジナル版の雰囲気はそのままに、オリジナル版のシナリオを生かしつつ、各キャラをより際立たせ、語られなかった過去や秘められた願望が明かされます。
また、オリジナル版の特徴の一つにもあげられる長い文書も、読みやすく表示されるようになっているので、没入感高く楽しめます。
この変更に連動して複数の『サブクエスト』も実装され、これらの『サブクエスト』をクリアすることで、より、本作の世界とキャラへの理解が深まります。
オリジナル版をプレイしたことがある人でも、オリジナル版の世界観を壊さず、新鮮に、より楽しめそうな印象です。
オリジナル版が発売された1990年代は、まだ3Dグラフィックも発展途上の段階だったこともあり、ゲームも当然その制限の中で制作されていましたが、完全リマスター版となった本作では、当時実現できなかった【ガラージュの世界のあるべき姿】を引き出しています。
監督である作場氏は、本作のアートディレクション、シナリオ、ゲームデザインも兼任し、全3Dグラフィックには手描きの設定画が存在し、オリジナル版のレンダリング画像を設定画構想時のイメージに近づけるべく、全て修正されています。
一部の背景にいたっては劣化したゲーム画面しかデータが存在しないため、3Dを使用しないで、ほぼ新規の描き直しとなっている場面もあるなど、深いこだわりを感じれる作品に仕上がっています。
▼オリジナル版と完全リマスター版の比較画像
修正後の画像では、暗闇に光るレールの反射、光源の変化を反映した色彩の適用、スケールに合った木目の質感、ディテールの追加、そして何よりも湿度を含んだガラージュ世界の空気感が表現されているのが見て取れます。
このような場面では、元の画像はほぼ下書きとして利用されているとのことです。
こちらは、新規の描き直し例です。
修正は、背景だけに留まらず一部のキャラクターにも及んでいます。
オリジナル版のキャラに思い入れのある方もいるかと思いますが、これが本来の道代の姿とのことです。
ぜひ、本来あるべき姿で復活されることを喜びましょう!
ゲーム内で使用される動画は、AIによるフレーム補完によって、全て30FPSで再生されるようになっているとのこと。
さらに、一部の動画では手描きの前景を加えることによるディテールアップを施されています。
90年代では当たり前でにあった死にゲーと称されるくらいどうやってクリアするのか分からないような謎解きや不親切なインターフェース(UI)など、ゲームに対する要求もこの20年で大きく変化しています。
現在においては常識から逸しているような部分もオリジナル版のゲームが持っていたゲーム性を損なうことなく改善されています。
具体的には、序盤から中盤のゲームバランスの大幅な見直しが行われ、スマホに特化し刷新されたUI、いつでも参照できるゲームマップの実装などが実施されています。
やり込み要素である『ビンドウ』や『釣りシステム』は、難易度を適切に調整しつつ大幅に強化されます。
また、移動可能な方向に矢印が表示され、昇降機においても上下方向の矢印が表示されるため、探索可能な場所を見逃すことはありません。
調査可能なポイントは、ゲームの雰囲気を壊さないようゆっくりと点滅するようになっているとのことです。
所持品の全アイテムにアイコンが表示され、より鮮明に『ガラージュ』の世界を想像することができるようになっています。
ポスターや水棲機械は拡大表示することも可能です。
▼『地図画面』
『地図画面』は、仮のものとのことですが、リリース時には、主人公の位置表示、フロア階数ごとのマップ表示、マップ拡大縮小機能などの実装が予定されているとのことです。
ガラージュ世界における通貨である『スタンプ』を稼いだり、釣の餌を捕獲するための『ビンドウ』システムは、より多様に、そしてゲーム性の強いものとなっています。
『ビンドウ』を設置できるウィンチをおよそ2.5倍に増加し、『ビンドウ』にレアアイテムを追加し蟹の種類も大幅に増えています。
蟹には、生息域が設定され、もちろん非常にレアな蟹も存在し、ごく稀に蟹以外のものが入っていたりするかもしれません。